自分の身近な人がガンとわかったとき

まずは自分の心を落ち着けてください、といっても出来る人もいるかもしれませんが、宇都宮で乳がんと知らされた時、私は出来ませんでした。だからとにかく流れのままに生活してください。普通に朝ごはんを食べ仕事や学校に行く、帰ってきたら普通にただいまと挨拶をする、夕ごはんを食べ寝る。私の場合そうして慣れていきました。

しかし、当初はあまりにも衝撃を受け顔すらまともに見れませんでした。当時はとにかく普通に明るく生活しようとしましたが、患者から○○は僕の顔を見てくれないと言っているのを聞いてしまい落ち込みました。

当時の心境を考えるとあまりにもガンの告知が衝撃的だったので、それと向き合うことは非常に難しかったのだと思います。

今は病院でも患者の家族の精神ケアを行っているところもあるとき聞いたことがあるので、精神的に限界を感じてしまった場合や家族が限界じゃないかと感じたのなら相談をすることも大事だと思います。私の場合他人にその事を私からは話しませんでしたが、私の母は温泉の浴室で泣いているところで他のお客から大丈夫?と尋ねられ、訳を話し心が落ち着いたと言っていました。だから誰でもいいから話をしてみてください。きっと誰かが助けてくれます。

最後にガン告知されたときはいままでにない衝撃がありますが、とにかく患者さんに寄り添ってください。それは患者さんにきっと伝わります。