迷って手術した筋腫分娩

私の唯一大きな病気の経験は「筋腫分娩」です。最初にお医者さんから病名を聞いた時は、よくわからなくて戸惑いました。

病気がわかったのは結婚してから6年目。小さい子宮筋腫が数個ありながらも、子どもを1人授かり、あわただしくも順調な生活を送っていました。ところが、だんだん生理の出血が多く長引くようになり、生理の周期も短くなって来たのです。「晩婚で高齢出産だったので、加齢による生理不順かな?」と最初は軽く考えていたのですが、急に出血が多くなってきたので、慌てて近くの婦人科病院へ行きました。そこで筋腫分娩という診断を受けたのです。

私の場合は、いくつかある筋腫の1つが、うずら卵大になり子宮口へ向かって降りてきた、という感じでした。お医者さんからは「子宮全体を切り取る必要はなさそうです。筋腫だけ切り取る部分摘出の手術をしましょう。」と説明を受け、少しホッとしました。

しかし、質問を重ねた所「1つ筋腫を摘出しても、別の筋腫が筋腫分娩になって、また手術が必要になる可能性がある。」とも言われました。子どもがまだ小さく、夫婦双方の親は高齢で県外在住、今後このような手術を繰り返す事はできない…と考えると、手術の方法が部分摘出でいいのか迷ってしまいました。

結局、家族と相談し年齢など状況も考え、思い切って子宮全摘の手術をお願いしてみました。お医者さんには「全摘で大丈夫ですか?」と少し驚かれましたが、こちらの希望をご配慮くださり、残った卵巣がどのような排卵の仕組みになるかも説明してくださって、大変良かったです。腹腔鏡下手術によって割と早く退院でき、出血が止まった時はとても安心しました。

手術して数年経ちますが、現在は普段通りの生活を送っています。知人に「生理に煩わされなくて良いね。」と言われてショックを受けた事もありますが、迷って出した結論なので割り切っています。

おかげさまで、いろいろな活動が思いきりできるようになりました。個人差やTPO(時・場所・場合)があると思いますが、よくお医者さんに質問して、よく家族に相談して、よく自分で考えて、病気を克服できるといいです。

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