医師の余命宣告は当たることが多いと思いました。

92歳になる祖母がいたのですが高齢にも関わらず大病を経験をしたことが無く、メス一つ入れたことが無い元気な祖母でした。

ですが不運なことに転倒をしてしまい腰の骨を圧迫骨折してしまったのですが、それを境に車椅子状態になってしまい病弱になってしまったのです。

今まで元気に歩いていたはずが自分で歩けなくなり、祖母も動けない体を悔やみ出して情けないと言い出すばかりでした。

それを境に体力も衰え出したのですが、ある日突然血便が出ると言い出し、検査の為に始めて病院に入院することになったのです。

検査の結果は胃がんだったのですが、高齢の為に手術をした方が良いのか、このまま薬物療法で治療を続けるか本人が決めることになりました。

足以外は不自由なことがありませんでしたし、気がしかっりしていましたので、先生が今手術をすれば100歳まで生きれるかも知れないと、先の明るいお言葉を頂いたのです。

その言葉を信じて手術を受けることにしたのですが、胃の一部を切除すれば大丈夫だと思い家族全員が安心をしていたのです。

無事に手術が終わり先生から報告を受けたのですが、患部を開いてみたところ子宮の方まで転移をしており手の施しようが無いということでした。

手術をすれば元気になると思っていたのでショックだったのですが、余命は持って1年半だといわれて更にショックを受けました。

祖母は老人ホームに入居をしていましたので再び戻って生活を始めたのですが、誰が見ても元気になっており癌の手術を受けたようには見えないのです。

一段と元気になった気がしましたし、車椅子を降りて伝え歩きをするようなり、以前にも増して活発になって行ったのです。

ご飯も以前に比べて良く食べるようになりましたし、夜中に間食をするほど食欲も旺盛なのです。

元気になった祖母を見ていて余命が一年半だとは信じられませんでしたし、医者にも間違いがあると思い気にしないようにしていました。

ですが手術をしてから1年が経過をした頃に徐々に食欲が落ち始め、本人が食べたくないと言い出し小食になって行ったのです。

無理に食べると戻してしまうことがあり気分が悪くなるのです。

食べ易いゼリー系を食べさせて少しでも栄養補給させようとしたのですが、柔らかい物も受け付けなくなり、やがて水さえも飲めなくなりました。

日に日にやせ細ってしまい結局は亡くなってしまったのですが、医者の忠告通り一年半でした。

手術をした直後は凄く元気で以前にも増して活動的になっていましたので、誰も亡くなるとは思いませんしこの世からいなくなるなんて誰も想像をしていませんでした。

余命一年といわれた方が5年以上生存しているという方もいますので奇跡を信じていました。

医者は経験が豊富ですし色々な方の症例を見てきたと思いますので、余命というのは殆ど確実に当たると思いました。