病院は肩書や設備だけでは決められない

初めての妊娠出産は喜びはもちろんですが、誰しもが不安に思うことではないでしょうか。私は産婦人科を選ぶ際、出産件数や医師が医学博士で有名だと言うことで決めました。妊娠4か月の時、不正出血があり産婦人科に電話すると、看護師が出てどれくらいの出血があったのか尋ねられました。

どれくらいってどう表現したらいいんだろうと思っていると、それをはっきり言わないと分からないと一喝されたのです。忙しかったのかもしれません。でも、不正出血で半べそ状態の時に不安で仕方ないのに、その対応は辛過ぎました。

出産時を想像したらとてもでないけれどここにはお世話になれないと思い、産婦人科を替えることにしました。その時思いついたのが、母が6歳離れた弟を出産した時に毎日見舞いに行ったところでした。事情を話すと、丁寧に優しく対応をしてくださり涙が出たのを覚えています。

建物は木造で昔のまま、しかし手入れが行き届いておりピカピカです。最新も医療設備はありません。先生や助産婦さんにも見覚えのある顔が。先生は寡黙でしたが、助産婦さんや看護師さんはとても気さくで家族の様に接していただきました。

出産も入院もまるで実家にいるようで、退院時には寂しさを感じたくらいです。この経験から病院には相性があることを痛感しました。医師の治療実績、医療設備の充実など病院選びの基準は人それぞれですが、肉体的精神的に弱っている時であるからこそ、人の温かさも病院選びの条件の1つになると思います。

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